雪と涙とアナタと~CASE2~
「付き合って下さい!」


いつもはそのお誘いを丁寧に断る私

でも今日は、もうどうでも良い気がして一瞬OKしてみようかと思ってしまった


「あの……」


「よろしくお願いします」と言いかけて、私は口から言葉が出なくなった

頭がそうさせるのか、体がそうさせるのか、それとも心がそうさせるのか……

とにかくその言葉を発する事を、私自身の何かが許さなかった

そうしていつものように、私は相手の人に断わりの言葉を入れた

教室に帰ると、私を待つ1人の少女

彼女の名前は中村亜祐美

小学校からの付き合いで、ずっと仲の良い友達だ

様々な相談をしたり、のったりしてきたが、この悩みだけはどうしても話せずにいた


「待ってたの?」


彼女の姿を見つけて私が彼女にそう声をかけると、亜祐美コクリを頷いた


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