いつもそこに
ちょうどエレベーターが4階辺りにさしかかったとき、「んぁ~っと、疲れた~!!!」と田丸君が溢した。
思えば彼が同じ塾に来始めてまだ2回目である。夏期講習の人数の影響だろう。もともといたクラスから私が離れて横井君と堀君のクラスに入り、そこに新しく田丸君が入塾してきた。まだ慣れないために疲れがたまってしまったのだろう。「疲れた???」と声をかけてみた。
「うん、むっちゃ疲れた!!!」
「塾…来るの初めて???」
「いや、前も行ってたんだけど遠いからやめた。二宮さんは???」
「え…あたし???」
唐突な出来事で多少焦ってしまった。質問が来るとは思いもしなかったのだ。でもなんとか自分を取り戻して答えた。エレベーターのランプはまだ2階をさしていた。
「あたしは小学生からこの塾なの、家近くだから…」「ふぅん…あの二人も???」
「どうだろ…横井くんはこないだ駅から来るの見たから特別近いわけではなさそう。」
会話が弾むうちに周りに意識を持っていなかったからか、いつのまにかビルの入口に立っていた。彼も立ち止まって話に付き合ってくれていた。
「…あ、じゃああたしチャリ取りに行かなきゃ、また…ね???」
「いや、俺もチャリだから。でもちょっとコンビニ行ってコピー取らなきゃだから…またな。」
「う…うん、じゃあまた来週。」
田丸君と別れた後の私はいつも通りだった。普通にチャリ乗ってかえって気分でコンビニに寄って、立ち読みしたりして…。
塾自体が楽しいせいなのか田丸君と話せてうれしかったせいか…。どちらかはよくわからないけど、今日は何だか充実した日だった。
思えば彼が同じ塾に来始めてまだ2回目である。夏期講習の人数の影響だろう。もともといたクラスから私が離れて横井君と堀君のクラスに入り、そこに新しく田丸君が入塾してきた。まだ慣れないために疲れがたまってしまったのだろう。「疲れた???」と声をかけてみた。
「うん、むっちゃ疲れた!!!」
「塾…来るの初めて???」
「いや、前も行ってたんだけど遠いからやめた。二宮さんは???」
「え…あたし???」
唐突な出来事で多少焦ってしまった。質問が来るとは思いもしなかったのだ。でもなんとか自分を取り戻して答えた。エレベーターのランプはまだ2階をさしていた。
「あたしは小学生からこの塾なの、家近くだから…」「ふぅん…あの二人も???」
「どうだろ…横井くんはこないだ駅から来るの見たから特別近いわけではなさそう。」
会話が弾むうちに周りに意識を持っていなかったからか、いつのまにかビルの入口に立っていた。彼も立ち止まって話に付き合ってくれていた。
「…あ、じゃああたしチャリ取りに行かなきゃ、また…ね???」
「いや、俺もチャリだから。でもちょっとコンビニ行ってコピー取らなきゃだから…またな。」
「う…うん、じゃあまた来週。」
田丸君と別れた後の私はいつも通りだった。普通にチャリ乗ってかえって気分でコンビニに寄って、立ち読みしたりして…。
塾自体が楽しいせいなのか田丸君と話せてうれしかったせいか…。どちらかはよくわからないけど、今日は何だか充実した日だった。