指先からの恋物語
「えー来月行われる学校祭なんだけど
 俺らのクラスなにやりたいっすかー?」




勝手に進行させる多田

あたしはただ隅で立ってるだけ




「俺 お化け屋敷やりてぇ」

「私 喫茶店がいいー!」

「俺さ メイドカフェやりてぇ」

「ならホストカフェでもいいじゃーん♪」




次から次ぎへと意見を言っていくみんな


めんどくせー


学校祭とかやらなくていいし・・・




「おい 葵」



いきなり名前を呼ばれる


声のするほうを向くと 

多田があたしにチョークをさしだしていた




「何よ?」


「何って みんなの意見黒板に書けよ」




はぁ?めんどくさ

なんであたしがそんなこと・・・




と考えていながらも チョークを受け取り

意見の出し物を書いていく








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