指先からの恋物語
「じゃあ 決まりだな
 お疲れ様 気をつけて帰れよ」




そう言って出ていく古島先生






「おっし!帰るか!」


「あれ?部活はいいの?」


「今から行っても 時間ないし
 今日は帰るわ
 葵はどうすんの?」


「あたしも帰る」


「おっ 葵って呼んでも怒らねぇ♪」


「もうどうでもいい」


「あっそ
 じゃあ 一緒に帰ろうぜ」


「別にいいけど」






ラッキーと言って帰る用意をする多田





夕日が反射して 多田の爪が

キランと光る



(えっ・・・何で光んの?)






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