指先からの恋物語



振り返ると 多田が一生懸命走ってきた



「ハァハァハァ・・・」


「どうしたの?
 そんなに慌てて」


「あっ兄貴が
 女の子一人で夜道を帰らすなって・・・
 ど・・怒鳴られたから・・・」


「ぷっ そうだったんだ
 ありがと」


「・・・送るよ」


「うん」






あたしたちは星空の下


肩を並べて帰った






「ねぇねぇ この前のテストどうだった?」


「それは当たり前に俺トップ♪」


「あっそ」


「葵は?」


「平均ギリギリ・・ってカンジ」


「だっせー!!バカじゃん!!」


「う・・うるさい!!」





なーんて話をしながら

帰ったとさ(笑







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