指先からの恋物語

優真side





なんだ?アイツ・・・



テカ 軽く涙目になってたし

なんかあったのか?






俺は 教室へ入った




「はよ」


「おー優真☆
 相変わらずの遅刻常習犯だな」


「うっせ」





明るく話してくるコイツ

藤堂 怜(トウドウ レイ)は

俺の一番の親友



でも 俺の夢は知らない




コイツに俺の夢を言うと

絶対にバカにすることは

目に見えているから






「そういえばさっき
 葵が教室から走って来たんだけど
 なんかあったのか?」


「さあ 俺もよくわかんね
 いきなり机蹴ったから
 俺もビビったけどな」


「机?机って
 あの倒れてるやつか?」




俺は 窓際の一番後ろの席を指した





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