指先からの恋物語





「ちょっと 保健室じゃないじゃない!」


「先輩 俺すんごく怒ってるんですよ」




腕を組み先輩を軽く睨む


怜はなんだかこの状態を楽しんでいるようだ





「なんで怒ってるか
 先輩知ってますよね?」


「さっさぁ
 何のことかしら?」


「とぼけないでくださいよ!
 俺のダチにあんなことしたのに!」


「優真の友達には何もしてないわ」




ニヤリと笑う怜



「あーあ 
 先輩 言っちゃった」


「なっ何を?」


「言ったよな 優真」


「あぁ 言った」





わかっていない羽音



「今 先輩
 優真の友達にはって言いました?」


「えぇ そうよ」


「じゃあ 優真の友達以外にはなんかしたんすか?」


「え・・?」




急に黙ってしまった羽音



その時間がもったいなくて



ドン!!



俺は 壁をおもいっきり殴った





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