指先からの恋物語




そして思ったんだ



(もっと見たい)





「んじゃ今日はここまでにするわ
 帰るだろ?送ってくぜ?」


「あたし修さんがお仕事してる姿
 ・・・見てみたいんだけど」


「兄貴の?
 いいぜ じゃ下に行くか」


「うん」





あたしたちは物置のような部屋から出て

下の美容室へと向かった




なんでだろう



なんかわかんないけど

もう少し見てみたいって思った



心の奥で何かがキランと光ったような気がした











「兄貴ー
 葵が兄貴の仕事姿見たいってさ」


「ええー!俺のー!?
 まぁ 俺のでよかったらどんだけでもどうぞ?」


「・・・ありがとうございます」


「そっちの椅子に座って見てて」






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