旦那様は高校教師
「OK!それで良いよ」
メモを見た先生はニッコリ微笑み、そう答えた。
「また分からない事があったら、いつでも質問して」
先生は私の頭をポンとし、再び通路を歩く。
たった其れだけの事で、さっきまでの悩みが薄れていくみたい。
私は先生が好き…。
其れだけは変わらない私の心。
だからこそ昨日の事が知りたいの。
5分…10分とゆっくり時間が過ぎ、英語の授業は終わって行った。
「ほたる、先生の授業で少しは元気出た?」
休み時間の度に、祐奈と詩織が心配してくれる。
そんな2人に何も話せない事が、とても辛い。
今すぐには話せないけど、祐奈と詩織にはいつかきちんと話そうと思う。