旦那様は高校教師
「ワンワン!!」
伯母さんの家に着くと、次郎が玄関横で出迎えてくれた。
「先生、此処で少し待ってて」
ほたるは俺を玄関に残し、家の中へと入って行く。
「まぁ先生、どうぞお上がり下さい」
ほたるに連れられ、伯母さんが機嫌良く出迎える。
俺が今日来た理由を察したな?
「お邪魔します」
伯母さんに一礼し、家へ足を踏み入れた。
「此方へどうぞ」
俺を座敷へ通すと、伯母さんは軽い足取りで廊下へと姿を消す。
考えたくはないが、ほたるが家を出る事を、伯母さんは望んでいるという事だろうなぁ。
約3年間、ほたるは此の家でどんなに辛かった事だろう。
此からは、辛い思いはさせないからな!!