旦那様は高校教師


「先生?良かったら家で夕飯を食べて行きませんか?」



上機嫌の伯母さんが誘ってくれた。



「いえ…今日は報告にお伺いしただけですから、此れで失礼します」



俺は丁重に断った。



此処に長く居れば居る程、ほたるを連れ去りたくなる。



長居は禁物だ!



「明日の朝、婚姻届を持ってまた来ます」



俺はお辞儀をし席を立った。



「お邪魔しました」



伯母さんに一礼をして玄関へ向かうと、ほたるが少し寂しそうな目を向ける。



大丈夫だよ?明日からはずっと一緒に居られるからな?



「先生、また明日…」



「うん、また明日」



ほたると伯母さんに見送られ、家を出た後、少しだけ公園へ寄り道をした。



そしてほたるの好きな特等席に寝転び、ほたるの両親とお婆ちゃんに結婚の報告をした。





心矢目線 END
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