旦那様は高校教師
「バック此方に置いておくぞぉ?」
先生は奥の和室にバックを置く。
「有り難うございます。先生、何か飲みますか?」
「冷蔵庫に麦茶が入ってるから其れで良いよ」
先生は奥の和室でスーツの上着を脱ぎながら、そう答える。
私は食器棚からカップを取り出し、お茶を注いだ。
「先生、お茶入れました」
「有り難う」
炬燵台へ其れを置くと、先生は目を細め一気にお茶を飲み干した。
余程、喉が乾いていたんだね。
今は『生き返ったぁ』って顔をしてるもん♪
「ほたる、知ってる?」
私の向かい側に座る先生がニヤリと笑う。
「ん?知ってるって…何をですか?」
先生が何を言おうとしているのか私には分からない。