旦那様は高校教師


「ほたるちゃん、ごめんね。ビックリしたでしょ?此の人は心矢の父親で矢(タダシ)よ」



お母さんは終始ニコニコ顔で、お茶を啜る。



「ほたるです。此れから宜しくお願いします」



私は心ちゃんの両親に深いお辞儀をした。



「ほたる…心矢と別れて私達の養女にならないか?」



お父さんの顔付きにが急に変わる。



『別れて』って…離婚してって事!?



私達、昨日入籍したばかりだよ!?



どう言うこと?



お父さんはこの結婚に反対だったの?



そうだよね…見ず知らずのこんな私が心ちゃんの奥さんになるなんて…嫌に決まってるよね。



其れにお付き合いもしてなかった訳だし…。



やだ…どうしよう…。



視界が歪み出しちゃった…。





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