旦那様は高校教師
「ほたる、父さんと母さんが言ってたバイトの事だけど…お前はどうしたい?」
正直、俺はバイトはして欲しくない。
結婚の事も秘密にしないといけないし、人との関わりもグーンと増える。
そうなると学校生活と同じ位、嫌それ以上に辛い事があるかも知れない。
だから『一緒にバイトしてみるか?』とは言えない。
「心ちゃんは明日から手伝いするんでしょ?」
ほたるはテーブルに頬杖ついて、二十面相している。
「ん…人手不足だから手伝うつもり…」
「……心ちゃんは私がバイトする事に賛成?其れとも反対?」
オイ!其れを俺に聞くなよ!?
答えは決まってる。
もちろん反対だ!
色々な客や従業員、バイトだって居る。
他の男がほたるに近付くなんて、冷静じゃいられない。
俺はそんなに広い心を持っていないんだ。
きっとヤキモチ妬くぞ?