旦那様は高校教師
でも俺が居ない間、ほたるは家に留守番なんだよなぁ。
1人になるのを誰よりも怖がり、人一倍寂しがる。
ハァーッ…1人にさせる訳にはいかないな…。
其れに此の先、ほたるが社会に出るのを止められない。
バイトを通して、学ぶ事も沢山有るだろう。
「ほたる…バイトするのは良いけど、俺達の関係はバレないようにしないといけない。やって行けそうか?」
「…心ちゃんと一緒に居られるから平気。其れに1人で居るのは嫌…」
ほたるは寂しそうな顔をして、下を向く。
そうだよな…やっぱり1人は嫌だよなぁ。
俺はほたるの頭を撫でた。
「心ちゃん?私はお父さんとお母さんにとって何だと思う?…お嫁さん?其れとも娘?」
ほたるの澄んだ目が、俺の視線と絡み合う。