旦那様は高校教師
男の人に触れるのは初めてで、鼓動がどんどん速くなる。
頭の中は真っ白で、先生との約束が飛んでしまいそう。
「遅くなったけど大丈夫か?伯母さんに酷い事言われたりしないか?」
先生は心配そうに私の顔を覗き込む。
「心配しなくても大丈夫です」
私は明るい声で答えた。
「本当に?」
先生は、ちょっぴり疑わしい目で私の目の奥を見ようとする。
「本当に本当に大丈夫です!!」
私は慌てて言葉を返した。
ホント言うと100%大丈夫と言う保証はない。
だけど、此れ以上先生に心配を掛けたくないの。
「分かった。此れからは1人で何でも背負わないように!俺でよければいつでも話を聞くから」
「有り難うございます」
私はお礼の気持ちを込め、深々と頭を下げた。