旦那様は高校教師


「どうした?何かあったのか!?」



心ちゃんは驚いた顔をして、駆け寄って来る。



「制服を貰ったんだけど…ロッカールームの場所が分からなくて…」



私は手に持った制服に目を移した。



「おいで。此方だよ」



優しく微笑んだ心ちゃんは、事務所を出てロッカールームまで連れて行ってくれた。



「俺フロントに戻るけど、ちゃんと売店まで行ける?」



「うん、大丈夫」



「じゃぁ、先に行くな」



「はい」



心ちゃんに小さく手を振り、私はロッカールームで制服に着替えた。



姿見に映る制服姿を見て、ちょっと大人になった気分。



私も社会人に見えるかなぁ~。



あっ!いっけない!!



のんびりしている暇はないんだ!!



私は売店へ急いだ。



村瀬さんと戸川さんはお昼出勤の為、午前中は白木さんと私の2人だけ。



頑張らなくちゃ!!





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