旦那様は高校教師


お客様の隙間から、チラリと売店が見える。



其処もフロント同様、人の波が押し寄せていた。



ほたるは大丈夫だろうか。



焦って、パニックになっていなければ良いが…。



不安な思いが俺を支配する。



此処が落ち着いたら、チョット様子でも見に行くか!!



俺は気持ちを切り替え、目の前のお客様を精一杯接客した。



お昼近くになり、フロアーは静けさを取り戻す。



俺はフロントを抜け出し、売店へ向かった。



ほたるの姿を探すも、見つからない。



何処へ行ったんだ?



キョロキョロしながら探していると…居た!!



棚の前にしゃがみ、商品の陳列と補充をしている姿を見付け、俺は背後からそっと近付いた。





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