旦那様は高校教師
ほたるを車に乗せ、駐車場を出た。
向かった先は実家。
人目を気にせず、2人の時間を過ごすには此処が1番だから!
玄関のドアを開け、閉まると同時にほたるを抱き締めた。
「ど…どうしたの!?」
ほたるは驚いた声を出す。
「お前があんな顔するから、抱き締めたくなった…」
しょんぼりしたあの顔が頭に浮かぶ。
あの場ではどうにか我慢出来たけど、どうしてもほたるを慰めたかったんだ。
「ごめんなさい…」
ほたるは目に涙を浮かべ謝まると、俺の背中に手を回す。
初めてのバイトとは言え、あの忙しさでパニックになってたんだなぁ。
大丈夫、ほたるの事は俺が守るから…。
ほたるを抱き締める腕に力が入る。