旦那様は高校教師
昼休みが終わるまで、もう少し時間がある。
「ほたる、此処に座って?」
俺は隣のソファーをポンと叩き、ほたるを座らせた。
「ほたる、お客さんに何か言われた?」
玄関で見せた涙が、ずっと引っ掛かっていた。
ほたるにはずっと笑ってて欲しい。
だから俺に出来る事があるなら、力になりたい!
「…心ちゃんが売店へ来る前、沢山のお客様がレジに並んでたの···」
ほたるはゆっくり話始める。
「私、まだレジが良く分からないから、商品の袋入れをしてたの…。そしたら…」
其処でほたるの言葉は止まる。
「ほたる?無理して言わなくても良いよ?」
俺の言葉にほたるは首を振り、下を向いたまま口を開く。