旦那様は高校教師


「ただいま帰りました」



私はリビングのソファーにバックを置き、キッチンにあるエプロンを着用した。



「お帰りなさい。初めてのお仕事は疲れなかった?」



お母さんは決して嫌味っぽくなく、母と娘が話すような語り掛けをしてくれる。



「目が回る忙しさでしたが、売店のお姉さん達が良い人ばっかりで、沢山フォローしてくれました」



「売店の子達は、良い人ばかりだからね♪さて今日は、心矢の大好きなハンバーグを作りましょうか?」



「はい♪」



「まず玉ねぎはみじん切りにして・・・」



お母さんは実演しながら、材料の切り方等を細かく説明してくれる。



私は其れを見ながら、1人でも作れるようにレシピを全てメモに書き留めた。



「後は形を整えて焼くだけ♪」



材料を粉ね終わり、形を整える段階になると、ちょっぴり遊び心が湧いて、私は星やハート型を作ってみた。



ハンバーグが焼き上がるまで、サラダやお味噌汁を作る。



料理を作るのも楽しいけど、お母さんと一緒だと楽しさが倍増しちゃう。



此処に居る間、毎日一緒に作りたいな♪





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