旦那様は高校教師
『心矢目線』



ほたるも随分、売店の仕事に慣れたようだ。



最近は指示されなくても、自分で動いて仕事をしている。



さすが俺の奥さん!



なんて呑気な事を考えている余裕なんか無いんだよ!!



保がほたるを狙ってるんだ。



出勤時や昼休み、毎回売店へ顔を出し、必ずほたるに話し掛けてる。



「心矢さん、俺とほたるちゃんってお似合いだと思いませんか?」



保はニコニコしながら、こんな事まで口に出す。



明らかに俺の勘違いや思い過ごしではない。



保とほたるがお似合いだと!?



冗談じゃない!!



ほたるは俺の妻だ!!



そう言えないから辛いんだよな…。



「保…南条には彼氏がいるぞ」



ほたるに保を近付けない為には、そう言うしかなかった。





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