旦那様は高校教師
「うわぁ~本当にぃ?嬉しい♪」
一際明るい声が廊下に響く。
私達に背中を向ける格好で、詩織が誰かと話していた。
誰と話してるのかな?
私の視線が詩織の影になって居る人へ集中する。
チラリと見えた其の人は……。
く…く…栗山純一君!?
詩織の好きな人だよね!?
いつの間に仲良くなったの!?
私達は楽しそうに話す詩織を残し、教室へ入った。
「詩織ね、夏休みに入って直ぐ、栗山君と付き合うようになったんだって」
席に着きながら、祐奈が教えてくれた。