旦那様は高校教師
体育館で先生達の話を聞き、また教室へ移動。
「よく携帯買ってもらえたね」
「そうそう、伯母さん買ってくれそうな人に思えないもん」
漸く話題がそれた。
2人には親戚の家を出た事まだ話してなかったね。
「あのね…今はあの家には住んでないの…」
「えーっ!?何処に住んでるの!?」
2人の驚いた声が通路に響き、皆の視線が私達へ向けられる。
「う…ん…。前の家の近くなんだけど…」
皆の視線に顔が赤くなり、私は視線を下へ移す。
「親戚の家?」
祐奈は宙を仰いだ後、首を傾げる。
「ん…まぁ…」
本当の事が言えず、私は曖昧な返事をするので精一杯。
余り深くは聞かないでね?
言い訳や誤魔化しが苦手な私は、冷や汗をかきそうだった。