旦那様は高校教師
「携帯買ってくれるなんて、きっと良い人なんだね♪」
祐奈はニッコリ微笑む。
「凄く優しくて、暖かい家族なんだよ♪」
フフッ、星野家の家族を思い出すと笑顔になっちゃう♪
「もしかして夏休み前、その事で悩んでたの?」
教室に入り、祐奈は私の前の人の椅子に座る。
悩んでいた内容と少し違うけど、強ち間違いではない。
まぁ、そう言う事にしておこう。
「…あの時は何も話せなくてごめんね…」
「良いよ、気にしてない」
祐奈は顔を崩して笑い掛ける。
ホント…祐奈と詩織にはイッパイ心配掛けちゃったなぁ。
まだ全ては話せないけど、あの家を出た事だけでも話せて良かった♪
「ところでほたる、先生の事どうするの?」
詩織は周りを気にしながら小声で話す。