旦那様は高校教師
『心矢目線』



保に…イヤ此処に居る全員に『ほたるの彼氏は俺だ!』と言えたらどんなに楽だろう。



しかし、ほたるも俺と同じなんだよな。



言いたくても言えない。



其の辛さは良く分かるよ。



今はお互いの事を言えないのは苦しいが、卒業したら堂々と夫婦だって言えるようになる。



だから其れまで我慢してくれ。



でも本当に此のままで良いのか?



誰にも言えず、相談相手もおらず…何時かほたる自身が押し潰されてしまうかも知れないぞ?



何とかしてやれないものか…。



後ろに隠したほたるを振り返り、辺りへ視線を移動した。



おっ!!そうだ!!



ある人物が俺の目に止まる。



「村瀬ちょっと良い?」



俺は保を仕事へ戻し、村瀬を外へ連れ出した。





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