旦那様は高校教師


「心ちゃん…今日は私がリビングで眠るから、心ちゃんはベッド使って?」



ある夜、ほたるがそんな事を言い出した。



「俺はリビングで良い。ベッドはほたるが使って?」



「ううん、私は良い。たまには交代しよ?」



ほたるはニッコリ微笑み掛けるけど、交代なんか出来るわけない。



お互い譲り合うばかりで、話は平行線。



俺が折れるしかないか…。



「ほたる…。一緒にベッド使うか?」



其の言葉に、ほたるの顔は一気に赤くなる。



「あっ……う……ん……」



言葉になってない返事が返って来る。



そんなに緊張するなよ!



俺まで赤くなるだろ?



部屋の灯りを消し、赤い顔のまま俺達はベッドへ潜り込んだ。



「お…おやすみなさい…」



ほたるは俺に背を向ける。



「おやすみ…」



俺もほたるに背を向けた。





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