旦那様は高校教師


「心矢さんも一緒か…」



溜め息を付くように、岡本さんはボソッと呟く。



そして口数が減り、不機嫌な顔へ変わっていった。



岡本さんって心ちゃんの事が嫌いなの?



心ちゃんは岡本さんに、意地悪な事を言ったりしてないよ?



なのにどうして、そんな怖い顔をするんですか!?



「仕事が終わったら此処へ来るから、2人共待っててくれるか?」



心ちゃんは倉庫の方へ視線を移す。



「「はい♪」」



私と村瀬さんの声が重なる。



「じゃぁ、また夕方…」



心ちゃんは不機嫌な岡本さんを連れ、仕事へ戻って行った。



仕事が終わる迄、まだまだ時間がある。



早くお祭りへ行きたいよぉ。



私は焦る気持ちと、高ぶる感情を押さえながら仕事に取り組んだ。





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