旦那様は高校教師
「私も心ちゃんとずっと一緒に居たいから…」
「俺、嬉しい…」
心ちゃんは後ろから私を抱き締め、頬にキスを落とす。
「あっ…ん…でもね…迷いもあるの…」
喜ぶ心ちゃんに水を指すみたいで、言葉に詰まる。
「ん?迷い?何を迷ってるんだ?」
頬から心ちゃんの唇が離れる。
「う…ん…。部活始めたら、帰りが遅くなるでしょ?だから家の事きちんと出来るか自信なくて…」
「心配しなくても大丈夫!俺も協力する!!」
心ちゃんの声が耳に掛かり、まるで囁かれてるみたい。
私がこう言う事に慣れてないせいか、熱電導率も凄く速い。
耳から伝わった熱が、ほんの数秒で全身に広がった。
「俺…ほたる1人に何でもさせようなんて思ってないから…」
そう告げると心ちゃんの腕は解かれ、私が手にしていたスポンジを取り上げる。
「洗い物は俺がするから、ほたるは学校の準備でもしておいで…」
「有り難う」
心ちゃんに優しく告げられ、私は奥の部屋で明日の準備に取り掛かった。