旦那様は高校教師
「出るの?」
微かな声が耳へ届く。
私は周りに気付かれない様に、首を横に振り其のまま附せた。
さっきまで、あんなに醒めてた顔が今は熱い。
此のまま顔を上げるなんて出来ないよ。
「南条と西野は今日入部したばかりだ。代表は他のメンバーで出して?」
ホッ…良かっ…た…!?
安心したのも束の間、私の体が宙に浮く。
えっ!?
「具合悪そうだから、保健室へ行って来る…」
私は心ちゃんに抱き上げられたまま、保健室へ連れて行かれた。
「あ…あの…私…具合悪くないよ?」
ベッドに寝かせられ、私はどうして良いのか分からない。
「真っ青になってただろ?」
心ちゃんはベッドの脇に腰を降ろす。