旦那様は高校教師


近くのベンチに座り、おにぎりを1つ取り出す。



あれれっ???



コンビニの包みじゃない。



1つ1つ、綺麗にラップで包んである。



「コンビニのばっかりじゃ飽きるだろ?だから今日は俺が作った」



顔を赤らめたまま、先生は頬を掻く。



嘘!?先生の手作り!?



ホントに貰っちゃって良いの!?



先生のお手製おにぎりなんて、凄く貴重なレアモノだよ!?



私は緩む顔を隠し、丁寧にラップを解いた。



うわぁ~美味しいそう♪



中身は何かなぁ♪



「頂きま…す…?」



んんっ?



おにぎりを口へ運ぼうとした私は、視線を感じ隣に目を移す。



キャッ!!



先生と目が合っちゃった!!



私は咄嗟に体の向きを変え、先生の視線から逃れた。





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