旦那様は高校教師
「心ちゃん有り難う♪」
「良かった…。帰るって言われなくて…」
私の言葉に心ちゃんは嬉しそうに笑った。
せっかく心ちゃんが考えてくれたご褒美だもん。
帰るなんて言ったらバチが当たっちゃうよ。
一緒に楽しい時間を過ごそうね♪
心ちゃんは車を降りると、着替えの入ったバックを手に歩き出す。
ん?お泊まりは実家だよね?
何で荷物を持って降りるの?
「ほたる、此処で少し待っててくれる?」
「はい…」
私は言われた通り、ロビーの椅子に座って待った。
其の間、心ちゃんはフロントに手荷物を預ける。
あっ、ホテルだから預けられるんだ!?
でも貴重品が入ってる訳じゃないから、わざわざ預けなくても大丈夫だと思うけど?
其の時の私は、こんな呑気な事しか考えていなかった。