旦那様は高校教師
「ん…浜辺での事を考えてたの…」
ん?浜辺での事…って何だ?
星を見た事?
其れとも……あのキスの事か!?
あ…あれはつい…弾みと言うか何と言うか…。
「本当は心ちゃん、ずっと我慢してたんじゃない?」
ほたるは顔を真っ赤にし、布団を被った。
女にこんな事を言わせるなんて俺って最低…。
「別に我慢なんてしてないよ?」
本当は凄く我慢してるけど、強がってみた。
ほたるは布団からチョコンと顔を出し、俺をジーッと見付める。
そんな可愛い瞳で、俺を見付めるな!!
鼓動が速くなるだろ?
何を思ったのか、ほたるはゆっくり体を起こすと俺の胸に耳を当てた。
たった其れだけの事で、鼓動はスピードを上げる。