旦那様は高校教師
私と祐奈は着物を持ち、心ちゃんの後を付いて行った。
何処で着付けしてくれるのかな?
空き教室?其れとも相談室?
行き先を考えながら後を追っていると、心ちゃんは保健室の前で立ち止まった。
「此処でも良いかな?」
心ちゃんは祐奈に答えを求める。
「私は別に良いですけど…ほたるは?」
「私も良いいです」
と言う事で私達は保健室で、着付けをしてもらう事になった。
祐奈が着付けをしてもらっている間、私は保健室の椅子に座って待つ。
ザワザワザワザワ。
いつもは聞けない騒がしさが、何だか落ち着かない。
何処の部も忙しそう。
私も早く着付けしてもらって、準備しなくちゃ!!
程なくしてベッド脇のカーテンが開き、水色地に紫陽花柄の浴衣を着た祐奈が、恥ずかしそうに顔を出した。