旦那様は高校教師
鼓動の原因
昼休みは、祐奈と詩織と屋上で過ごす事が多くなった。
私達意外に此処を利用している生徒も居ない為、何でも話せた。
「あのね、聞きたい事があるんだけど…」
私は質問しても良い事なのか凄く悩んだ。
だけど、どうしても知りたいの!
2人なら何か分かるよね!?
「何?どうしたの?」
祐奈と詩織は不思議そうな顔で、私へ視線を向ける。
う゛…そんな顔されると、話し辛い。
「…2人とも恋をした事あるでしょ?人を…好きになるって、どんな感じ?」
私はずっと、心の騒めきの正体が何なのか知りたいと思っていた。
「ほたる!好きな人できたの!?」
祐奈は目を輝かせて聞いてくる。
いやぁ…其のぉ…好きな人と呼べるのか良く分からないから、聞いたんだけど…。
「ある人と話をすると物凄くドキドキしたり、他の人と話しているのを見ると胸がギューッと締め付けられて苦しくなるの…」
私は先生に対してだけ現れる症状を伝えた。