旦那様は高校教師
「ほたるも詩織と同じ、恋の顔してるよ♪」
えーーーっ!?
私も恋の顔をしてる!?
驚きを隠せないものの、先生への恋心を私は徐々に確信していった。
「ほたる、相手は誰!?やっぱり星野先生!?」
祐奈の質問に私は頷いた。
「やっぱりね~♪星野先生もほたるの事が好きみたいだし、上手くいくと良いね♪」
祐奈の顔がクシャッと崩れる。
ちょっと待って!!
上手く行くって何!?
付き合うとか付き合わないとかそう言う事!?
相手は先生だよ!?
先生にとって、私は多くの生徒の1人に過ぎない。
「私は先生に気持ちを伝えるつもりはないよ…今のままで良い…」
先生と恋人になれる事は絶対にないし、生徒からの告白は迷惑でしかないはず。
初めから叶わない恋なんだもん。
困らせてギクシャクする位なら、此の思いは自分の中に封印する。
私は先生に何も望んでいない事を祐奈と詩織に訴えた。