旦那様は高校教師
文化祭 嫉妬
「此れから何しようかぁ?」
心ちゃんが中庭へ戻った後、私と祐奈は当てもなく校舎の周りを歩いていた。
「またお店に戻ってみる?」
祐奈は茶道部が開くお団子屋を指差す。
特にする事もないし、お客様が多いようなら其処で手伝いも出来る。
「そうだね。行ってみよう!」
と言う事で、私達は中庭へ向かった。
でも此の何気ない選択が恋の幕開けになるとは、誰も予想してなかった。
「アレ?お前らどうした?」
中庭で私達の姿を見付けた心ちゃんは、驚いた顔をする。
「暇だから戻って来ちゃいました」
私の言葉に心ちゃんは呆れた様な嬉しい様な顔を見せる。
「せっかくの自由時間なのに…」
心ちゃんは私の頭をポンポン叩く。