旦那様は高校教師


「よぉ、保!」



俺はしらじらしく声を掛けた。



ほたると俺に共通の知り合いが居る事を、生徒に知られるのは何かと面倒だ。



だが、そんな事を言ってる余裕が俺には無い。



「心矢さん!!どーも久し振りです」



保は驚いた顔を見せながらも、相変わらずの調子で挨拶する。



「チョット此方へ来い」



俺は保を少し離れた場所へ連れて行った。



「何しに来たんだ?」



「もちろん決まってるじゃないですか。ほたるちゃんに会いに来たんです♪」



俺の問に、保は弾けるような答え方をする。



ハーッ…やっぱり、そうだったのか…。



そうだよな…保が此処へ来る理由は其れしかないもんなぁ。





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