旦那様は高校教師


「どうした?」



「ちょっと…」



ほたるは其れだけ言うと、中庭の隅へ俺を連れて行く。



人には聞かれたくない話か?



「何かあったのか?」



ほたるは周りをキョロキョロ見渡し、誰も居ない事を確認してから話を始めた。



「あのね…今から祐奈と岡本さんと3人で、文化祭を見て回っても良いかな?」



其れ、本気で言ってんの?



西野と2人で回るなら何も言わないけど、保が一緒なら『いいよ』なんて言えないよ?



「ダメなのは分かってるんだけど、祐奈が岡本さんを紹介して欲しいって…」



えっ!?紹介!?



其れって………。



「…西野は保の事が好きなのか?」



「一目惚れ…みたい」



嘘!?マジで!?



もし西野と保が付き合うようになったら、俺の心配事は消える。





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