旦那様は高校教師
「星野先生は凄く人気があるから、ちょっとでも仲良くすると睨んでくる先輩もいるからね!」
祐奈は強い眼差しで私に忠告する。
確かに、先生は学校の人気者。
先生目当てで、顧問をしている茶道部に入部した生徒が多いと聞く。
休み時間や昼休み、必ず誰か1人は星野先生の近くに居るって話もある。
時々、先生が物々交換してくれるけど、そんな人達に知られたら睨まれたりするのかな!?
何か言われたり絡まれたりもするの!?
怖いと思った瞬間、背筋に寒気が走った。
「ほたる大丈夫?不安そうな顔してるよ?」
詩織が心配そうに、私を見つめる。
「ううん、何でもない」
「不安にならなくても大丈夫!私も祐奈も、ほたるの味方だから、何かあったら遠慮なく相談してね♪」
詩織と祐奈は私の肩にポンと手を置き、嬉しそうに笑っていた。