旦那様は高校教師
「違うよ。駆君がほたるに会いたいって言うから…」
はぁ?ほたるに会いたい!?
もしかして…。
「永田は…南条が好きなのか?」
俺の中で何かが騒ぎ出す。
「うん♪」
オイオイ!!『うん♪』じゃないよ!?
ほたるに彼氏が居るって知ってるよな?
「駆君には、ほたるを諦めるように言ったんだけど、まずは友達として仲良くなりたいって…」
友達としてって…。
俺は嫌だ!!
ほたるを好きだと分かってる奴が傍に居るなんて、耐えられるか!!
毎日ハラハラで、笑って見過ごす事なんて出来ないぞ?
「前に駆君が電話を掛けた時、彼氏が出て話せなかったから、直接話したいって…」
そうか!
前にあった間違い電話!!
あれは永田だったのか!!
まさか、こんな身近にほたるを狙っている奴がいたとはな…。