旦那様は高校教師
「お帰り。西野と保は?」
「2人で演劇部の劇を見てる」
「そっかぁ」
きっと今の俺の顔は笑ってる。
だって、何事もなく無事にほたるが帰って来たんだ。
嬉しいに決まってるだろ?
「先生?もう片付けしてるの?」
中庭を見渡しながら、ほたるはキョトンとしている。
「用意していた団子が完売したんだ」
「そうなんだぁ!?私も片付けのお手伝いするね」
俺が返事をする前に、ほたるはサッサと片付けに取り掛かる。
普段はのんびりマイペースって感じなのに、掃除や片付けはテキパキしている。
ずっと伯母さんの家でしていたらから、慣れてるんだろうなぁ。
「あっ!!祐奈だ!!」
片付けが終わる頃、西野と保が戻って来た。