旦那様は高校教師


「祐奈、お帰り~♪」



ほたるは西野へ駆け寄ると、何処かへ姿を消す。



しまった!!



見失った…。



でも保は近くの石のベンチに座ってるし、心配する事もないか…。



「保、隣座っても良いか?」



俺はボンヤリしている保に声を掛け、腰を落とす。



普段は何があってもお祭り状態の保しか見た事がない。



でも今はどうだ?



腑抜けと言うか、大人しいと言うか…。



いつもの保らしくない光景だ。



「西野と何かあったのか?」



「えっ!?何もないですよ!」



保は溜め息を付くように話す。



何にもない事はないだろう?



絶対に変だって!!





< 477 / 743 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop