旦那様は高校教師
「祐奈、お帰り~♪」
ほたるは西野へ駆け寄ると、何処かへ姿を消す。
しまった!!
見失った…。
でも保は近くの石のベンチに座ってるし、心配する事もないか…。
「保、隣座っても良いか?」
俺はボンヤリしている保に声を掛け、腰を落とす。
普段は何があってもお祭り状態の保しか見た事がない。
でも今はどうだ?
腑抜けと言うか、大人しいと言うか…。
いつもの保らしくない光景だ。
「西野と何かあったのか?」
「えっ!?何もないですよ!」
保は溜め息を付くように話す。
何にもない事はないだろう?
絶対に変だって!!