旦那様は高校教師


「南条の事で何かあったのか?」



聞きたい様で聞きたくない。



話を聞いても俺にはどうする事も出来ない。



だけど、悩みを抱えた人が目の前に居たら、手を差し伸べてあげたいと思うのが、人と言うものではないか…。



「保…俺で良かったら話し位聞いてやれるぞ?」



保は大きな溜め息を付いた後、静かに話し出した。



「ほたるちゃんには、本当に彼氏が居たんですね…」



ん?まさかとは思うけど、ほたるに彼氏が居るって事、信じてなかったのか?



「首筋のキスマークがショックで…」



何も言ってあげれない程に、保は肩を落とす。



そうか…アレを見たのか!?



まさかこんなに効果があるとはなぁ。



ごめんな、保。



お前にショックを与えたくてキスマークを付けたんじゃないんだ。





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