旦那様は高校教師


ほたるは人を疑う事を知らない。



誰かに声を掛けられても、其の対処法を知らないんだ。



だからそうなる前に印を付けたんだよ。



でも結果的に、誰かしらにショックを与える事に間違いはない。



俺…浅はかだったかな…。



「心矢さん…俺…帰ります…」



「あぁ…気を付けて帰れよ…」



背中に『ショック』のオーラを漂わせ、保はトボトボ歩いて帰って行った。



其の夜、ほたるを連れて公園を訪れた。



俺は、ほたるが今抱えてる悩みを2人でゆっくり話し合うつもりだ。



家の中でも話は出来るが、此処は俺達にとって特別な場所であり、ほたるに笑顔を与えてくれる所。



だから、此処で1つ1つ悩みを解決してやりたいと思う。



「ほたる…久し振りに特等席へ行ってみないか?」



「はい♪」



俺はほたるの手を引き、滑り台へ上がると、其処に並んで座った。





< 480 / 743 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop