旦那様は高校教師
ほたるは人を疑う事を知らない。
誰かに声を掛けられても、其の対処法を知らないんだ。
だからそうなる前に印を付けたんだよ。
でも結果的に、誰かしらにショックを与える事に間違いはない。
俺…浅はかだったかな…。
「心矢さん…俺…帰ります…」
「あぁ…気を付けて帰れよ…」
背中に『ショック』のオーラを漂わせ、保はトボトボ歩いて帰って行った。
其の夜、ほたるを連れて公園を訪れた。
俺は、ほたるが今抱えてる悩みを2人でゆっくり話し合うつもりだ。
家の中でも話は出来るが、此処は俺達にとって特別な場所であり、ほたるに笑顔を与えてくれる所。
だから、此処で1つ1つ悩みを解決してやりたいと思う。
「ほたる…久し振りに特等席へ行ってみないか?」
「はい♪」
俺はほたるの手を引き、滑り台へ上がると、其処に並んで座った。