旦那様は高校教師


「西野と保って…どんな感じだった?」



俺が知らない空白の時間。



付き合いそうな気配はあるのか、どうしても知りたかった。



俺の心配事が減るから、2人が付き合う事を望んでいる訳じゃない。



ただ、どんなにほたるを追い掛けても保の恋は実らない。



だから保には新しい恋を見付けて、自分だけの幸せを手に入れて欲しいと願っている。



「祐奈と岡本さんが付き合うかどうかは分からないけど、携帯の番号とアドレスは交換したんだって♪」



「マジで?」



「うん♪祐奈に聞いたぁ♪今日の出会いが恋の幕開けになると良いね♪」



そうだなぁ。



今日と言う日が、2人にとって運命の出会いになったら良いよな…。



「でも保は、何で俺に話してくれなかったんだ?」



隠す程の事でもないと思うが…。



「其れは…心ちゃんが怖い顔してたから言えなかったんじゃないの?」



俺の呟きにほたるが答える。



えっ!?怖い顔!?





< 483 / 743 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop