旦那様は高校教師
「西野と保って…どんな感じだった?」
俺が知らない空白の時間。
付き合いそうな気配はあるのか、どうしても知りたかった。
俺の心配事が減るから、2人が付き合う事を望んでいる訳じゃない。
ただ、どんなにほたるを追い掛けても保の恋は実らない。
だから保には新しい恋を見付けて、自分だけの幸せを手に入れて欲しいと願っている。
「祐奈と岡本さんが付き合うかどうかは分からないけど、携帯の番号とアドレスは交換したんだって♪」
「マジで?」
「うん♪祐奈に聞いたぁ♪今日の出会いが恋の幕開けになると良いね♪」
そうだなぁ。
今日と言う日が、2人にとって運命の出会いになったら良いよな…。
「でも保は、何で俺に話してくれなかったんだ?」
隠す程の事でもないと思うが…。
「其れは…心ちゃんが怖い顔してたから言えなかったんじゃないの?」
俺の呟きにほたるが答える。
えっ!?怖い顔!?