旦那様は高校教師
「プレゼント貰って嫌な顔する人なんて居ないと思うけどな…」
私の言葉に詩織が続く。
「プレゼントが切っ掛けになるって事もあるんだし、渡してみたら?」
「う゛ん…。考えてみる…」
祐奈は困った顔をしながら、詩織が持参した編み物の本をペラペラ捲り出す。
クリスマスプレゼントかぁ~。
心ちゃんに何をあげるか考えてなかったよぉ。
「詩織、此の本見ても良い?」
「良いよ~♪」
私は数冊ある内の一冊を借り、何をプレゼントするか考えた。
手にした本には帽子·マフラー·手袋·靴下等小物が載っている。
どれも難しそう…。
手作りプレゼントって憧れるけど、私に編み物って向いて無いかも。
「ほたるも彼氏に何かあげるんでしょ?」
本に手を伸ばしながら祐奈が聞く。