旦那様は高校教師


「何かあったのか!?ずっと外を見てただろ?」



心配そうに覗き込んだ先生の顔が凄く近い。



先生、何かあった訳じゃないんです。



ただ恥ずかしくて顔が見れないだけです。



それより、そんなに覗き込まないで下さい。



先生が近付くと……ほら、顔が一気に熱を帯びちゃったでしょ?



「な…何でもないです…」



返事を返す声が上ずってしまい、変な話し方になってしまう。



私は此の人が好き…。



先生が大好き…。



そう思うだけで、鼓動がどんどん先走る。



そして、顔の温度は急上昇。



もう私自身で其れを抑える事は不可能だった。





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