旦那様は高校教師


「「はぁはぁ……」」



私達は乱れた呼吸を整え、ゆっくり湯船に浸かる。



後ろからギュッと抱き締められ、落ち着きかけた鼓動はまた騒ぎ出す。



「そろそろ上がろうか?」



心ちゃんの問いにコクンと頷くと、先に湯船を出て私を待っててくれる。



ホッ…もう一回されるかと思ちゃった…。



私も湯船から上がり、パジャマに着替える。



今日も素敵な夢が見られますように…。



布団へ入ると心ちゃんは必ず腕枕をし、私達は『おやすみ』のキスを交わす。



ダイレクトに伝わる温もりと鼓動が、私を深い眠りへと導いた。



翌日から、私は編み物に没頭した。



駅のホーム·電車の中·休み時間·昼休み…。



時間が許す限り、一目一目に愛を込めて編んでいく。





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