旦那様は高校教師


フーッ…。



ちょっぴり肩が凝ってきちゃった。



まだ半分も編めてない。



頑張らなきゃ、クリスマスに間に合わないよぉ。



少し手を休めた後、私は再び編み物再開した。



「詩織、今日さ永田と先輩の所に行くけど、お前も来る?」



休み時間や昼休み、栗山君と永田君が良く遊びに来る。



文化祭が終わってから永田君も加わり、4人組が5人組になっていた。



最近になって気付いたんだけど…もしかして永田君は、祐奈が好きなのかな?



だって、いっつも私と祐奈の間に永田君が座るの。



チョットでも好きな人の隣に居たい気持ち、良く分かるよ?



でも…祐奈には好きな人がいる事、永田君も知ってるよね!?



其れでも傍に居たいと思うのが、恋なんだよね。



「ねぇ?其れ彼氏に編んでるの?」



祐奈に話し掛ける永田君の声が何となく耳に入る。





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